
オラ!ペルー在住の japotina(@UnaJapotina)です。
新型コロナウィルス(COVID-19)が猛威をふるう昨今ですが、お元気ですか?
すっかりご無沙汰しています・・🙈
というのも、2020年3月15日の日曜の夜に現ビスカラ大統領からの突然のcuarentena(クアレンテーナ/自宅隔離)命令で、ペルーでは大変なことになっていました。

明日から国境完全封鎖および外出禁止!要はロックダウンだ!!

ぁ、ァ、アシタカラッスカ?!😳
日曜の夜の突然の発令により、月曜(3月16日)から外へ出られなくなりました。
このときペルーでは新型コロナウィルス感染者100名。
ペルーでの初感染者が確認されたのが一週間前の3月6日(金)。そこから10日間で100名へと驚異のスピードで感染が拡大。
という事態を受けてのロックダウンでした。
ということで、今回は、3月中旬より japotina がどんな生活をおくっていたかをご紹介します。
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突然すぎたロックダウン
まず、3月16日(月)に下記発令が施行されました。
- 生活必須サービス従事者(医療・軍隊・警察・銀行・食料品店・薬局等)以外は外出自粛
- 夜間(午後6時〜午前4時)および日曜は完全外出禁止(罰則・拘束あり)
- ひと世帯一人のみ一日一回日常品の買い出しOK
- 長距離移動(国内含む)不可(長距離バス・飛行機すべて営業停止)
- 国境完全封鎖
自宅隔離&外出禁止
で、ですね、勘がいい方はお気づきかもしれませんが・・
この発令、日曜の夜に宣言され、月曜から施行されたため、大半の人々は月曜から余儀なくリモートワーク/テレワーク状態。
が、あまりにも突然だったため、職場に必要なものを取りに行くこともできず、大混乱のままテレワーク開始。

いやはや、japotina もモロに影響うけました・・😑

ぼくもえらい目にあったよ・・
雇用主もてんやわんやで、どうやってテレワークを導入するかの議論事態をテレワークでみんなすべて対応するという・・
当初は、ペルー人夫も japotina も一日中パソコンの前でカタカタする日々でした・・
(急にみんながネットを使い始めたものだからペルー全体で停電・インターネットの不調が頻発)
家で仕事していると、休憩や食事の時間が取りづらく、ダラダラとずーっと仕事している状態・・
せっかくお昼を作っていても、電話がかかってくるとすべてストップ。
そんなかんじで、なかなか食事する時間すらも取れない日々。
しかも、夜間および日曜終日は完全外出禁止の中、スーパーや商店街は午後4時までの営業という制限つき。

夫も japotina もフルタイムのため、食料品の買い出し行く時間すらも確保できず、ほんとうに大変でした・・
そのおかげでスーパーやメルカドは、土曜めちゃ混み・・
もちろんレストラン・デリバリーもすべて自粛。
つまり、頼りにしていた外食機能が完全ストップ。

これはかなりつらかった・・
毎日3食、自分でゼロから準備することの大変さよ・・
幸い、japotina と夫だけだったので、ささっと作れるものをどちらか手が空いてる方が準備するスタイルでなんとか乗り切りました・・
国境完全封鎖
これもほんとうに大変でしたね・・
あまりにも突然すぎるロックダウンだったため、ペルーへ訪れていた観光客も、国外および国内へ旅行していたペルー人も大勢の方が影響を受けました・・⚡️
もちろんその中にはペルーへ訪れていた日本人旅行客も含まれていて、この時は日本でもニュースになっていたと聞いています。

japotina は幸い旅行中ではなかったため、影響を受けませんでした・・(ほっ)
が、しかし、大事な家族がこれにもろに影響を受けていました😳

じつは、このとき私はアメリカにいたの・・
そうなんです、愛しの義妹のアリちゃんが3ヶ月間の出稼ぎ(?)でアメリカにいたんです😱😱
アルバイトもあと残り一週間というところで、新型ウィルスの影響で強制終了。滞在先からも出なければなりませんでした。
ペルーへの国際線がすべてストップしているため、もちろんアリちゃんはペルーには戻ってこれません・・

あこがれのアメリカへ行けるとあんなに喜んで出発したのに・・(涙)異国でひとり取り残され、今はどんなに心細いだろう・・

アリちゃんはバイト先のリゾート地(山奥)からなんとかバスを乗り継いで、知人の家まで自力で移動し、そこでお世話になることに。
しかし、ペルーへ戻ってこれる目処が立ちません・・
ということで、英語ができる japotina と夫はアリちゃん救出のため動き出します!名付けて、アリちゃん救出大作戦!
情報収集(スペイン語・英語)はもちろんのこと、ペルー外務省に勤務する知人へ電話したり、アリちゃんと密に連絡を取り、在アメリカペルー領事館でどのような申請をすべきかなど、詳細にフォローしていきます。
その間にも、アリちゃんと同じようにアメリカで短期バイトをしていた外国人学生グループの間にはデマ(「○○州へ行けば、順番に人道フライトに乗せてもらえる!」等)がながれ、大混乱でした。

どうしたらいいかわからないよー・・
と、泣きながら電話がくることもしばしば。
japotina も夫もテレワークで激務の中、アリちゃん救出作戦のために献身的に情報収集および各方面へ連絡をとっていきます。
そして2週間後・・
なんと2日後にテキサスから出る人道フライトの極秘情報をキャッチ!
ひたすらにコネを利用して(苦笑)、アリちゃんを搭乗者リストに載せてもらえることに成功!
このときは明け方まで管轄の在アメリカ領事館と連絡を取り合いました・・
ここからは速かった。
アリちゃんがテキサスへ移動するための航空券(アメリカ国内線)を速攻で手配し、アリちゃんも翌日には移動。
極秘フライトだったため、フライト自体は午前8時出発だったにも関わらず、空港内で明け方4時に極秘点呼をするとのこと。
この点呼時にいないと搭乗できないなど、細かい指定がありました。
アリちゃんはテキサスへ移動し、一睡もせずに空港内で午前4時までたった一人でじっと待ちます。
このときは japotina も夫もこの点呼でアリちゃんの名前が呼ばれるか、気が気でなく、ずっと起きていました。
アリちゃんによると、このとき、この極秘人道フライトについての噂をきき、アポなしでテキサスへやってくる他のペルー人がたくさんいたんだとか・・
でも、もちろん搭乗者リストに名前がないと名前を呼ばれず、搭乗できません。
何人ものペルー人がこうして、またアメリカに取り残されていきます・・
アリちゃんはというと、japotina たちの『アリちゃん救出大作戦』が功をそうし、無事に名前が呼ばれ、搭乗できることに!!

この連絡を受けたとき、安堵で泣きました・・🥺
こうして無事にアリちゃんはペルーまで戻ってくることができました!
もちろん人道フライトなのでテキサス➡️リマ間のフライトは無料でした🙌🏻

ただいまペルー!
でも、ここからもまだまだ試練が続きます。
アリちゃんおよび国外からの帰国者は、政府が用意したホテルで2週間の隔離生活。
もちろんホテル代と3食は、政府もち。
3食とも部屋のドアの前に運ばれてきて、それを食べて過ごしていたとのこと。
2週間せまいホテルの部屋での生活はかなりキツそうでしたが、終わりがみえていたためアリちゃんがんばっていました!
そして、2週間後、今度こそ家族の元へ・・!

Por fin! (ポル・フィン/ついに!)
ただいまーみんな!
しかーし、ロックダウン真っ最中のペルー。
japotina と夫は、夫の家族とは同居していないため、アリちゃんにはまだまだ会えません・・!
でも、アリちゃんの帰宅時の涙の再会の様子を、夫の家族がビデオにとって送ってくれ、それを見てjapotina はまた泣いていました・・✨
アリちゃん救出大作戦 完
延長につぐ延長・・
さて、この厳戒なロックダウン。
当初は2週間という期限で開始しました。
が、延長につぐ延長・・
というのも、ペルーの感染者数がとどまることなく、増加し続けています。
6月21日現在もロックダウン中です。
今では、ロックダウン開始からもう3ヶ月たちます。
japotina もひたすらに引きこもっています。

こんなに早くからロックダウンしていたのに、なんでペルーではそんなに感染者が増えるの?!

japotina も聞きたいくらいだよ・・😭
ペルーでは、どうしても外に出て ものを販売しないと生計をたてられない層がいます。
またそれらの方々はまとめ買いもできないため、毎日メルカド(市場のような商店街)へ行き、必要なものをちょこちょこ買います。
そうすると人との接触が増え、感染リスクが高まります。
そして、もともと人との距離が近いペルー。
なかなかソーシャル・ディスタンスがとれていないのかもしれません・・
でも、みんなマスクしたり手袋したり一生懸命 対策しているんですけどね・・
検査数の多いペルー
ペルーではビスカラ大統領の強いリーダーシップのもと、新型コロナウィルスの検査をたくさん行っています!

なんと人が多く集まるメルカドで、抜き打ちテストも行うくらい!
そのため、必然的に感染者数の中には、無自覚・無症状の方々も含まれています。
また、軽症の方も多いため、完治者も多い!
政府からの補助金
厳戒なロックダウンが突如発令されたペルーでは、政府からの補助金の対応も速かったです。
数日後にはネットでの申請システムが確立されていました。
しかし、日本のように一律補助ではなく、ロックダウンの影響で収入がなくなった人やもともとの収入が一定額以下の人と限定されていました。
また、外国人は保障対象外です。
すべて国民ナンバーで管理していました。
幸い、japotina と夫は仕事を継続できているので生活に問題はありませんでしたが、これがもろに直撃したのが、ベネズエラ移民。
ここ数年、ベネズエラからの難民/移民が多くペルーへやってきていました。
コロナウィルス以前から厳しい生活を余儀なくされていた彼らは、今もっとも辛い状況におかれています。
政府からの補助金も対象外。
生活のために犯罪に手をそめる人々も・・
ペルーでは現在急速に治安悪化が懸念されています・・
休校措置
ロックダウン直前からペルー全国の学校は休校となりました。
ロックダウン開始2週間後には、ペルー教育省主導で遠隔授業が開始!
私立学校はそれぞれオンラインプラットフォームを導入してバーチャル授業を行い、公立学校は教育省が日々作成しているテレビ・ラジオ放送での授業を受講しています。

ペルー教育省の迅速で力強い教育継続対応に感心!
そんな風に国一丸になってがんばっている中、4月末に2020年12月までの休校が決定しました。
いくら遠隔授業を行っているとしても、やはりかなり授業時間数や内容が削減されているため、心配はつきません・・
改善の兆し
6月20日現在、6月30日までのロックダウンが決定しています。
今回こそは延長はなさそうです。
まだ感染者数は増加しているものの、徐々にですが感染増加率は下がってきました!

やっと・・!3ヶ月長かったぁ!
少しずつ外出制限も緩和されつつあります。
5月下旬から14才以下の子どもたちは保護者同伴&マスク着用で、一日30分ほどの外出が認められました。
3月にロックダウンがはじまってから2ヶ月間、子どもたちは一歩たりとも外へ出ることができませんでした。
とても辛かったことと思います🥺
そして、6月からはひとり一日一時間の散歩・ランニングが認められ、買い物以外でも外に出られるようになりました。
同時に、待望のデリバリーも再開!

この日を待っていましたー!
最近は、スタバをデリバリーでオーダーしたり、生活に潤いが戻ってきました💖
それでも、アマゾンがないペルーでは(ジャングルのアマゾンはあるけど・・😅)オンラインでなんでも頼めるインフラが整っていないので、まだまだ生活は不便です。
それでも、ゆっくりですが確実に前進しています!
時間はかかったものの、ビスカラ大統領の強いリーダーシップのおかげで、改善の兆しがみえてきました・・!
同時に、テレワークもだんだんとシステム化されてきて、落ち着いてきました。
japotina もやっとブログを書く余力がでてきたところです。
ロックダウン中の5月下旬に、以前出演したラジオ番組に再度招待され、出演しました!
ほんとうはブログでも告知したかったのですが、その頃はまだ色々と落ち着いておらず、ブログを書けませんでした・・orz
次回は、必ずブログでも間に合うように告知します!
そして、なんと明日6月22日からは夜間と日曜の外出禁止以外は、外出制限がなくなり、外に自由に出られるようになります!
ショッピングセンターも解禁!

うれしー!
感染者が多い事実は変わりませんが、こうして少しずつ日常が戻ってくるのはうれしいですね!
ちなみに、レストランでのデリバリーおよびテイクアウトのみの営業はもう少し続きます。
おまけ・・
ペルーでは、ロックダウン直後から医療従事者や警察官等への敬意を表し、毎晩8時に拍手をしています。
これは3ヶ月たった今も続いていて、japotina も毎日この時間に拍手しつつ、地域の方々との一体感に、心が救われています。
さすがに3ヶ月もたつとこの拍手もまばらには なってきますが、それでも今でも継続しています!
まだまだ不便な日々は続きますが、ペルー人夫と力を合わせて乗り切りたいと思います。
ということで、長くなりましたが、japotina は元気です!
¡chao!
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